たっぷり皮入りゆず甘酢
ポン酢-醤油+ゆず皮・生姜+さらにゆず皮=酢飯・唐揚げに合う!

商品の説明

たっぷり皮いり「ゆず甘酢」は、従来の酢飯用の甘酢に、さわやかな香りと苦みが特徴の柚子皮をたっぷり入れて、隠し味に刻み生姜をアクセントにした、新感覚の「食べられる甘酢」です。
オススメの食べ方は、まずはご飯、温かいご飯に混ぜるだけで具入りの酢飯がすぐできます。その他、熱々の若鶏の唐揚げにかけたり、サラダや酢の物・焼き魚など、1本あればいろいろ楽しめる汎用性の高い、新感覚の甘酸っぱいソースです。

開発の経緯

はじめの仕事の依頼は、現在、商品開発中の柚子ポン酢に対して、商品コンセプトや容器・ネーミング等のアドバイスをして欲しいということでした。
ただ、この仕事を受けるにあたって、柚子ポン酢で製品化しても、新規の売り場開拓ができる見込・自信が無く、「申し訳ないけど、柚子ポン酢以外で新たに商品を考え直しませんか」と、とても勇気のいる提案をさせていただきました。その直後の関係者の皆さんの驚いた顔、悲痛な顔、不安な顔が今でも鮮明に覚えています。
現在開発中のものを否定する(ひっくり返す)以上は、その代案となる魅力あるアイテムを提案しなければならず、ここから私の苦悩が始まりました。

開発で苦労した点

開発中だったポン酢は、味も素晴らしく、「安全・安心で無添加のもの」というコンセプトは私も共感するところだったので、見た目が変わりポン酢とは言えないくらいにアレンジして(ポン酢とはいわせない)、コンセプトや味の基本は残しつつ、全く新しいものを提案しました。
それがポン酢の醤油を極力少なめにして、柚子皮と生姜を加え、見た目も黄色にした甘酸っぱい「甘酢ソース」でした。
はじめは、中華のシェフに協力してもらい、若鶏のから揚げソース(ネギソース)のように、揚げ物に合う甘酢ソースをイメージして試作を重ねました。
ただ、料理と加工品の性質の違いから、賞味期限が短く、原材料の配合の変更に迫られ、苦肉の策で塩とゆず酢を少しずつ増やしたところ、毎日食べていたある日、「これアツアツのご飯にかけるとおいしい」と家族の一言。いつの間にか酢飯に最適であることが分かりました。
その後の市場調査(売り場見学・複数のバイヤー意見)で、ポン酢・お酢関係の売り場・競合商品も意識して、酢飯をメインに、柚子皮を思い切って増量し、見た目もさらに鮮やかな黄色に、味もゆず皮の苦みもおいしさの秘訣として、かなり個性的な商品「ゆず皮たっぷりゆず甘酢」で行こうと固まりました。
ネーミングもラベルデザインも市場調査をしながら何度も変更し、デザイナーの方にもかなり苦労をかけました。
この商品は、JAとして初めての開発商品であり、失敗は許されないというか、そもそも考えていないという、上層部からのプレッシャーもあり、担当の職員の方と一緒に、かなり胃が痛くなりながら、ほぼゼロからのスタートで、企画から試作・パッケージまで、約半年間をかけて仕上げました(その分大幅に予定が遅れました)。

商品のその後

商品が完成してすぐ、地元のイベントでアツアツのから揚げにまぶして、販売したところ、から揚げも商品本体も相乗効果でよく売れ、まずは好評で一安心でした。やはり、味はいい。ただ、見ただけでは味が分かりにくい商品なので、セルフ販売するスーパーマーケットに採用されるかどうか、結果を出さなければならないため、不安で仕方がありませんでした。
それから間もなく、本格的な販路開拓は、大阪の大手スーパーマーケットが主催の商談会で、いきなり真価が問われる本番を迎えました。こちらはできるだけ商品の特徴と相手側・お客さん側のメリットを意識して提案したところ、想像以上の高評価で、その場で商談が決まってしまいました。値段交渉もギリギリだったので、こちらの条件が採用されて、県内だけでなく県外流通も夢ではないことが証明された瞬間でした。
この「ゆず甘酢」今では県内のあちらこちらで販売されています。ただ、やはり説明・試食の必要な商品なので、県外には飛躍的に販路は広がっておらず、やはり、地道な試食プロモーションが必要なことも分かりました。関西地方に採用されても関東には「味付けが甘い」と不採用も多く、地域によって好みの差があることも分かりました。
まずは地元のお客様を大切にしながら、この味・コンセプトが好きといってくださるお客様・お得意様を少しずつ増やして、まるで自分の子育てのようにこの商品をじっくり育ててもらいたいと思います。そして、この新しい商品作りの経験・ノウハウを武器に、新しい弟・妹分を作って、働くお母さんが喜ぶシリーズを増やしていただきたいと思っています。/p>

商品の問い合わせ、注文先

高知はた農業協同組合 営農販売部 営農企画課
高知県四万十市右山五月町7-40
TEL:0880-34-7638 FAX:0880-34-5563
E-mail:JA-hata_einou@kochi-hata.ja-kochi.or.jp
http://www.ja-hata.com/